2012年4月24日火曜日

企業内分業

どうも。

久しぶりに記事を書きますが、先日ゼミナールでシャープのことを

プレゼンしたんですが、それに関連した自分の考えを書いてみます。



シャープは今回、鴻海グループと手を組んで復活を目指す決断をしました。

日本企業にしては非常にいい決断だろうなあというのが、

個人的な印象ですが、

なぜかというと国際的な分業がシャープの中でおこなわれるだろう

と思うからです。

堺工場は半分鴻海の製造ラインになりますが、

これ以降、シャープは自社製品の組立を

鴻海に任せることも可能になるだろうと思われるわけです。

今後市場として予想されるのは、

日本やアメリカよりも個人の所得が少ない新興国市場ですし、

テレビなんかは単価の下落が進んでる状況なので、

なるべくコスト競争力を高めておく必要があると思うんです。

なので、シャープは今まで持っていた自社工場の売却と

人員の整理を労組に臆することなく断行し、

生産・組立を鴻海に託して、今まで以上に競争力のある

製品開発に資源を集中させていくことが、今後求められていくのではないでしょうか。



そして人員整理の際にも、外資である鴻海が筆頭株主として存在している

ことはプラスに働くのではないかと思うんです。

家電業界は今までの日本的な経営ではもう勝てないことは

多くの方々が薄々気付いていることだと思うんです。

スピードのある経営判断ができないと、

一挙に設備投資をして席巻してくる韓国や中国の企業には勝てない

からです。


日本の企業が持っている「見えない資源」を

最大限活用しつつ、競争に耐えられない分野はどんどん

関係企業に任せ、自社の中での「分業」を進めていくのが、

日本企業の特にメーカーには必要なんじゃないかなあと

思います。あくまで私見ですし、外から見た考えですが。


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