2012年4月24日火曜日

働くことについて。

最近は就活の一番重要な時期なので、

僕の先輩たちはいろいろと大変な時期でしょうが、

お話を伺う限り、やはりいろいろと考えさせられるようです。



なので、自分なりに「働くこと」について考えてみました。

僕がとても参考にしたのはライフネット生命保険の出口社長の考え方

なのですが、まあ気になった方は後でダイヤモンドオンラインに行けば見れるので

見てみるといいと思うんですが、


日本では「ワークライフバランス」なる高尚な考え方が広まり、

いろいろと変化はあるようですが、

世界で見れば、日本は基本的に「とても働いている」国ではありません。

韓国とかはもっと働いていますし、

FaceBookも他社の競合サービスに勝つために集中的に働く期間があるそうです。
(なんかランプが灯るとみんなこもって働くみたいなのを読んだことがあります。)

なので、元々日本人は働きすぎだみたいな先入観はもう誤りと考えるべき

と僕は思っています。

ただ、まあ個人によりその実感は違うでしょうし、

やってる仕事が楽しいかどうかなんかも

時間の経過の実感に影響してくるとは思います。


ぼくはおそらく日本の企業に就職すると思いますが、

最初にやる仕事は多分そのあとやる仕事と比較すると

あまり楽しいとは言えないことが予想されます。

当然、大きなプロジェクトに関わるのはある程度の

評価がないとできませんから、必定最初の仕事は

地味だったり、つまらないんだと思います。


でも全部が後々活きてくる仕事だと思いますし、

上にいる人も通った道なので、耐え忍ぶしかないでしょう。笑



そして今、学生でいるうちに

いろいろと準備をしないといけないわけで、

今年の夏はベトナム、来夏はフィリピンに行きます。

TOEICも形上必要だと思われるので受けましたし、

体力の水準を保つためにランニングと筋トレも続けてます。


もう3年なので、必要なことを自分でしっかり見定めて

生活していこうかなあと思ってます。

最近みた言葉ですが、

「他人に期待する人生は過ごさない」

というのがすごい気に入ってて、

どんな企業に入ってどんな人生を送っても充実できるように

自分で自分をしっかりと作り込んで行こうかなっていうことで、


最終的に決意表明みたいになっちゃいましたが、

今後も自分の研鑽のためにこのブログしっかり書いていこうと思ってますので、

よろしくお願いします。

企業内分業

どうも。

久しぶりに記事を書きますが、先日ゼミナールでシャープのことを

プレゼンしたんですが、それに関連した自分の考えを書いてみます。



シャープは今回、鴻海グループと手を組んで復活を目指す決断をしました。

日本企業にしては非常にいい決断だろうなあというのが、

個人的な印象ですが、

なぜかというと国際的な分業がシャープの中でおこなわれるだろう

と思うからです。

堺工場は半分鴻海の製造ラインになりますが、

これ以降、シャープは自社製品の組立を

鴻海に任せることも可能になるだろうと思われるわけです。

今後市場として予想されるのは、

日本やアメリカよりも個人の所得が少ない新興国市場ですし、

テレビなんかは単価の下落が進んでる状況なので、

なるべくコスト競争力を高めておく必要があると思うんです。

なので、シャープは今まで持っていた自社工場の売却と

人員の整理を労組に臆することなく断行し、

生産・組立を鴻海に託して、今まで以上に競争力のある

製品開発に資源を集中させていくことが、今後求められていくのではないでしょうか。



そして人員整理の際にも、外資である鴻海が筆頭株主として存在している

ことはプラスに働くのではないかと思うんです。

家電業界は今までの日本的な経営ではもう勝てないことは

多くの方々が薄々気付いていることだと思うんです。

スピードのある経営判断ができないと、

一挙に設備投資をして席巻してくる韓国や中国の企業には勝てない

からです。


日本の企業が持っている「見えない資源」を

最大限活用しつつ、競争に耐えられない分野はどんどん

関係企業に任せ、自社の中での「分業」を進めていくのが、

日本企業の特にメーカーには必要なんじゃないかなあと

思います。あくまで私見ですし、外から見た考えですが。


2012年4月12日木曜日

LNG供給とカナダ

本当は昨日の新聞のニュースで行こうと思っていたんですが、

いいニュースが今日あったので、それで書こうと思います。

「北米産LNGアジアへ」というやつです。


日中韓大手と国際石油資本(いわゆるメジャー)が提携し、

LNGの北米からアジアへの供給を目指すそうです。

今回の合弁に関わる企業は、
・三菱商事(日本)
・中国石油天然気集団(中国)
・韓国ガス公社(韓国)
・ロイヤル・ダッチ・シェル(英蘭系)
の四社です。



具体的な内容は、

四社がそれぞれ北米で権益を持つガス田から、

カナダの西海岸に共同建設する基地にパイプラインでガスを集め、

年間約1200万トンほどのLNG生産を行い、2020年ごろまでに

日中韓の電力・ガス会社に供給する

というものです。



今回の合弁生産の意義は、

今まで主に中東・豪州に偏っていたLNGの国際取引に

北米という新たな生産拠点を確立することで、

今後さらに需要が拡大することが予想される中で安定的に供給を

受けられるようになることにあります。



さらに、震災以降それまでに比べ7割ほど割高になっていた

取引価格(100万BTU当たり15~16ドル)を

安いといわれる北米(同単位当たり3ドル前後)での調達により

押し下げる意味合いもあるといわれています。

これは単純に北米からの調達に頼ることで下げるというよりは、

北米という選択肢を買い手が新たに持つことにより、

その他の地域での取引にも、

価格を押し下げられるということです。




北米は主に「シェールガス」と呼ばれる新型のガス田が中心で、

実際に、コストが従来のガス田よりも低くなるのかどうか、

疑問を持つ識者もいるようですが、

政情不安が心配な中東からの調達よりも、

安定した供給が見込める北米に今後も注目が集まるとみられています。





以上、10分で書いた粗雑な記事でございました。

2012年4月10日火曜日

自動車の2つのニュース

どうも。

久々に書きますが、今日は直近の主なニュースから、

2つの自動車関連のニュースについて書きます。



まず、「日産、九州生産5割超」というニュースです。

日産は今まで追浜工場で行なっていた「ノート」の生産を子会社である

日産自動車九州へ移管することを発表し、

これにより日産の国内自動車生産の5割が九州に集中することになりました。

九州での生産のメリットは
・中国という大きな市場に近いこと
・部品生産地である中国・韓国に近いこと
・追浜工場のある神奈川よりも労務費が安いこと

などがあります。

また中国など今までの生産拠点の労務費高騰や、円高の若干の是正も

追い風になったのではないでしょうか。

トヨタやダイハツも九州における生産を増やす動きを見せています。



2つ目のニュースは「トヨタ、車台共有し原価2割減」というニュースです。

トヨタは2014年ごろから発売される新車について今までと異なる生産手法を

導入することを発表しました。

これはVWや日産が先行して導入しているものと同じ戦略で、

いわゆる「モジュール化」の流れの一つと考えています。

3つの車台を開発し、異なる車種でもこの3つの車台から設計できるように

することによって開発の期間を短縮し、

同時に部品も従来の半分程度を共通化することで

開発効率が09年比3割ほど向上するそうです。

先行するVWなどに比べ日本勢は研究開発費が高めといわれていて、

こうした手法の導入により、以前より原価の低減を図り、その分を

商品力強化に向けるそうです。








この2つのニュースに共通するのが、

「部品メーカーの再編を迫る」出来事だということです。

九州に集積させた生産に使われる部品は、多くが九州と中韓の部品メーカー

の製品です。今まで採用されてこなかった中韓の部品が、

輸送コストの低下で、今後採用されていくでしょう。

その時、今までになかった、国産部品メーカーと中韓の部品メーカーの

国産車における競争が熾烈なものになるでしょう。


また部品の共通化は、

その分ひとつの部品の大量発注が増え、原価低減の圧力が

今まで以上に部品メーカーにはかかります。

また世界各地に拡散する生産拠点に供給する必要性が高まるため、

それに応じ得るだけの供給体制が求められます。


この2つの要因が国内部品メーカーの合併・買収・提携の動きを

急激に後押しするような状態になるのではないかと、個人的には思います。


2012年4月3日火曜日

シャープと鴻海。

少し前にシャープと鴻海グループの提携のニュースがあったと思います。


ゼミのある期間だったら間違いなくゼミで取り上げられるであろうレベルの

非常にインパクトのある出来事だなあと思ったのでいろいろ調べてみました。


提携の内容は、
・鴻海がシャープ本体の株式を669億の第三者割当増資で取得する(9.9%で筆頭に)
・鴻海精密工業の郭董事長個人がSDP(堺工場の運営会社)の株式の
 46.8%を660億で取得する。

と、おおよそこんな内容だったと思います。

今回の提携のメリットは
・2013年に2000億円の転換社債償還を迎えるシャープの資金面の不安を解消する。
・稼働率が低下している堺工場の稼働率を向上させ減損を避ける。

というのがすぐに分かる部分ですが、他にもいろんな要素が組み合わさっているようです。




その最たるものが

アップルが次に発表するであろう「AppleTV」の受注を得るための生産体制の構築

です。

鴻海はその子会社のフォックスコンでiphone,ipad等の生産を受注し、

アップルの成長と共に成長してきました。

アップルが次なる成長に向けて開発中といわれるTVの生産受注も

当然狙っているわけです。

しかしサムスンをはじめ、競合するライバルがいる。

その中で堺工場の優れた生産体制はアップルへのアピールポイントになるわけです。


さらに、アップルの受注以外の受注においても、

鴻海の目下のライバルであるサムスンに対抗するべく、

大規模な生産設備の獲得は以前から目指していたと言われています。
(一時日立などとも水面下での交渉があったそうです。)





今回の提携はテレビ価格の下落で堺工場を持て余していたシャープと

生産設備が欲しかった鴻海のWin-Winの提携に見えますが、

一応の懸念材料もあります。


シャープからすると、

堺工場だけでなく本体の筆頭株主に鴻海がなったことで、

彼らを無視した開発ができなくなるのでは?という懸念。

さらにAppleTVをもし受注することに成功した場合、

明らかにシャープのTVと競合し、同じ工場で作ったTV同士で

シェアを食い合う(シャープのTVがそこまで売れるかは別として)のでは?という懸念。

また当然ながら技術流出の懸念も拭えません。




さらに鴻海から見ても、

シャープの生産技術はうまくキャッチアップできておらず、

大型液晶の歩留まり率が良くないのでは?という噂があるらしいので、

望んだとおりの生産が必ずできるかはわかりません。






今回の提携をきっかけにもしかするとシャープは

自社ブランドのTV生産をやめるかもしれません。

個人的にはそれでいいと思っています。


なぜならアップルやグーグルのような

ソフトの部分、プラットフォーム構築の部分で強い企業が

生産受託で大差のない品質のTVを作り、

自社の他製品と組み合わせて売り込んできた時に、

シャープのようなハードの技術的強みしかない企業は太刀打ちできないだろうと

思えるからです。


そこと戦って消耗するくらいなら、太陽光とかスマホとか

少しずらしたフィールドで利益を出せるように投資していくほうが

合理的なのではないか?と思ってしまうんです。




いずれにしろ今まで日本企業が考えても実行できなかった形の今回の提携は

後々非常に大きな意味を持ってくるんじゃないかなあと、

ただの学生の身ながら思いました。

2012年4月2日月曜日

格差のお話。

数日間京都に行ったり東京行ったりしていろんな人とお話してきました。

その中の一つとして、「格差」っていうキーワードがよく出てきたので考えてみました。


僕が「格差をなくせ」と日本でいう人に聞きたいのは、

「具体的には何を指して
いるのか?」ということです。

そしてまあだいたいの人が年金とか一票の格差とか言うわけなので、

その二つに触れながら進めますが、

年金の構造上の欠陥は多くの専門家が指摘しています。

僕は専門家でもなければ専攻しているわけではないので

細かいところは省きますが、代替案は既に存在しているわけです。

じゃあ何故その案が実現しないかというと、

今の案のほうがいい人が存在し、その人々の意見を政治家が汲み取っているからでしょう。


すなわち、それは複雑な制度の維持の中で存在する多くの「利権」であり、

その利権を得るのは若者ではなく国家組織の上にいる老人たちです。

一票の格差も一緒です。

制度の改革を望む人々がいる一方で、

現行の選挙制度を崩されると困る老人たちが存在する。

何かを変えるときに必ず踏むべきプロセスが、老獪な人々の

巧みな制度整備によってマイノリティの意見が反映されないように

「仕組まれている」のです。


その状況を踏まえ、我々世代がただ声高に叫ぶことに果たして意味があるのか?

もちろんそこに意味を見出して活動している人はいるでしょう。

ただ大多数の我々世代の若者は制度を変えることに多くの情熱を注いではいません。


ならもう割り切って、無意味なデモやら集会やらに参加する暇があれば

多少年金が少ないことくらいには動じないくらいの所得を得られるように

自己研鑽に励んだほうがよくないですか?


こんなことをいうと諦めと無関心の若者の象徴のように聞こえるかもしれませんが、

こんなことを言わなければいけないのは民主主義の制度下で

我々の意見を反映させる方法が僕には思いつかないからです。
(少なくとも僕がこれから生きて活躍できる期間のうちに、という意味で)

国家を信頼できる(と国民が思える)時代はとうに終焉を迎え、

我々世代は平和だと言われるこの国である種の「サバイバル」状態に

あるように思われます。


その中で格差だの苦しいだのってわらわら群がって

遠吠えのように叫び続けることにはあまり意味を感じ得ないのですが、

何か間違ってますかね?