2012年5月23日水曜日

studygiftの疑問

お久しぶりです。

今回はあまり経済・経営にはかかわらないところですが、

かなり話題になったstudygiftのお話を。

知らない人は知らないお話だと思いますが、

まあこのサービスは近頃はやりだしたというか、

はやろうとしているクラウドファウンディングの一つで、

大学とかに行きたいんだけどお金が・・・・

っていう人のために、オンライン上でプレゼンをさせ、

個人に出資してくれる人を探すという

簡単に言うとそういうサービスだそうです。

賛否両論、喧々諤々の議論がツイッターでは行われていました。

無論、支援者でもない人間が賛否を論じれば

このサービスが良くなるわけではないですし、

外野でガヤガヤ騒ぐなよと思う人もいると思います。

ですが、

大学に通うお金が足りない人をネットを通して不特定多数が支援できるか

ということが今回のサービスが成功するかどうかで

占われるのもまた事実。

一般の人の反応も、将来拡大させたいであろうサービスにとっては

まったく無意味ではないと思うので、僕も私見を書きます。



結論から言うと、「非常に難しい」と考えています。

なぜなら、

「直接個人に対するお金を集めるよりも支援を現在も行っている団体などに寄付する形にして、情報格差の無い状態で支援を受ける人を決定したほうがいい」

という意見に現在のサービスは勝てないからです。

ネット上でプレゼンをさせ、支援者を募る手法が間違いだとは言いませんが、

もし家入氏が「困っている不特定多数の学生を助けたい」のなら、

上に記した方法のほうが、より支援の必要性の高い学生から支援をしてあげることが

可能になります。

NPOなど学生支援をメインの活動にしている団体のほうが、

家入氏たちよりも支援がほしい学生に知られているだろうし、

支援のノウハウも持っているはずです。

しかも、

ネット上でプレゼンという形だと、ネット環境がないくらい困っている学生よりも

先にネットで素晴らしいプレゼンができるちょっと困っている学生が

先に支援を受けてしまう可能性を否定できないと思うのです。



発想は素晴らしいのですが、

それを達成する手法が「ベスト」ではないのが、

このサービスがあまり普及していかないだろうと僕が思う理由なのです。




ネット上では、

第1号の支援対象者である坂口という人自体の

さまざまな問題点を指摘している人もいます。

僕もそうだと思います。

奨学金が打ち切られるような大学生活を送っている人間が

就職したいので大学に居続けたいから金欲しいと言い出し、

終いには、実はもう退学してるんですよとか言い出す時点で

あの人は変だろうと思います。

でもそれはあくまであの人の問題で、

サービスの問題ではないと思うんです。



でもまあ、上に書いた団体に寄付する形をとらずに、

「絶対やめない」とか言い出してるようだし、

あの感じだと家入氏と知り合いの人が、

家入氏が呼びかけて集めた金で大学に行くっていう

非常に個人的な動きを、

あたかも「困ってる人を助ける」っていう

公共性のある取り組みに見せているようにも見えるので、

みんなが家入氏すごいすごいって言ってるけど、

僕はやっぱり変だなあと思わざるを得ません。


「ソーシャル」っていう言葉の中で称賛される人たちって

一概にみんなすごいわけではないんだなあって

今回初めてわかりました。笑


何かご意見お持ちでしたら僕のツイッターアカウントまでお願いします(@am01ryo30)

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